それは甘えだ
前回の続き。
父に私がどれだけ悪いことをしてきたか、根っからの性格がどれだけひん曲がっているか、どれだけ自己中かなど、理不尽な説教を延々と聞かされた私は、ストレスと貧血から目の前が真っ白になり、床に倒れこんでしまいました。
さすがに私が倒れこんで慌てた父。…と思ったのも束の間。
お水を飲んでしばらく休んだ後、
「どれだけ反省したか、自分の言葉で言ってみろ」
…出た、あくまでも父の意志ではなく自分の意志で謝罪させて、無理やり自己責任を押し付けるやつ…
私は仕方なく話しました。
「今回は私のせいで家族全員に迷惑を掛け、お母さんにまで嘘をつかせてしまいました。自分のしたいことしか考えず、自分のしたいことを実行するために嘘をつきました。みんなに甘えていました。本当に申し訳ありませんでした。
お父さんから椅子を投げられそうになった時は、本当に死ぬと思いました。むしろ、ぶつけられて死んで仕舞えばいいとさえ思いました。それと同時に、自分はどれだけ悪いことをしたのだろうととても反省しました。父や母をこんな風にしたのは私の甘えのせいです。本当にすみませんでした」
椅子を投げられそうになったくだりは本音ですが、その他の言葉は父が散々私に言ってきた言葉です。
自分のしたいことしか考えない
そのためには他を犠牲にしても構わない
親に甘えているだけだ
父が言って欲しそうな言葉を並べただけ。
でもそれを聞いた父は、
「その言葉は本気やな。もうその男とは別れろ。女をこんな風にする男なんてろくな奴じゃない。お前がお父さんから椅子を投げられそうになった時のその気持ちがお前の本当の、心の底からの気持ちだ。その気持ちに嘘はない。
自分がいかに周りに甘えっぱなしで迷惑を掛けているかよく考えて行動しろ」
そう言われ、父からこれで今回の話は終わりという合図のビンタを喰らい、父と母に土下座して謝り、やっとの事で、今回の事件は幕を閉じました。
私的には全く納得いってなかったですが、怒られることの体力が限界だったので、父に従いました。
これを機に、私は男性と付き合うことがこの家ではルール違反なんだ、この家でこの親がいてここに住んでいる限り、彼氏なんてできないんだ、と自分に言い聞かせていました。
言い聞かせすぎてしまったせいで、今も好きな人を作るのが怖いし、作ってはいけないと自分を抑え込むし、実際出来てしまったら父が絶対黙っているはずがなく面倒なので、自分から境界線を作っています。
まともな恋愛をしたいです。
父に干渉されず、家族から暖かく迎えられ、家族に紹介できるような彼が出来る日が来ることを願って…
その前に友達がいないんですけどね。
友達100人出来てたらなぁ
それ以前に自分の意志で行動を決めるという人間らしい生活を手に入れることを目指さなきゃ。
人間なのに人間らしくない。