それって「毒親」なんじゃない?

これが毒親育ちの全てです

物置での生活

 

高校生の時、初めて彼氏が出来ました。

その人は違う高校で、私と同じ高校に通う友達の知り合いでした。

向こうが私の友達に「誰か女子紹介して〜」と言ったのがきっかけでメールするようになり、付き合うようになりました。

その人を好きになったというよりかは、付き合うことに憧れていたので付き合ったって感じでした。(浅はか)

 

付き合った期間は4ヶ月ほどだったと思います。

その元彼は毎日会いたい、ずっと一緒にいたいというタイプの人で、

私は親が厳しいながらも、部活と嘘をついて休みの日に遊んだり、

部活本番前だからと言って遅くまで一緒にいたりしました。

母には彼氏が出来たことを報告しており、今日は彼氏と会うから父に適当に部活で遅くなるって言っといてとお願いしたりしていました。

 

元彼からは毎日のように絵文字混じりの小文字混じりの(〜〜だょ みたいな)恋愛系の歌の歌詞が添えられの重い重い長文メールで、

メールもそんなにしない(親に監視されているため)、絵文字も使わない私にはかなりストレスでした。

頼んでも無いのに私の帰宅時間まで駅で待機していたらしく、

気付かずに駅から出ようとしたら後ろか名前を呼ばれて「来ちゃった💓」と言われた時はドン引きしました。

 

ある日、いつものように母親に今日も会うから遅くなると伝え、家に帰ると母が出て来て、

「部活で遅くなるからって言っておいたからね」と言われました。

そのまま父の元へ帰宅したことを伝えに行くと…

 

「嘘つけ!!今までどこに誰とおったんや!!!」と箸を投げつけられました。

 

ここから悲劇の始まりです。

当然、嘘をついていた私が悪いのですが…

案の定「でてけ!!」と怒鳴られ、共犯だと言われた母と家を出ました。

 

家を出て行くと言っても、母がまだ中学生と小学生の下の兄弟のことが心配なので、

あまり家から離れたく無い、時間が経ったら父のほとぼりも冷めるだろうということで、

家の車庫の一角に4畳ほどの物置があったので、そこで暫く生活する事になりました。

当然携帯も取り上げられ、誰とも連絡が取れなかったのですが、当時は夏休みだったので

部活には顔を出すようにしていました。

そこで約2週間ほど過ごしたと思います。

物置にいる時は感情もなく動く気力もなく、ただ寝っ転がっていました。

トイレも家の中には入れませんから、5分ほど歩いた所にある公園へ済ませなければならず、

あんな汚い公園のトイレへ行くくらいなら我慢して他方がましだと思い、1日3回もトイレへ

行かなかったと思います。

 

2週間ほど経ってそろそろ良いだろうと思ったので、父と話をするため、

家の中で父の帰宅を母と待っていました。

父が帰ってきて「おかえりなさい」と言いに行くと、

「なんで勝手に部屋入ってるんじゃ!!!お前らの家ちゃうぞ!!出て行け!!」

と、リビングにあった椅子を持ち上げ私に向かって投げようとしました。

 

 

この時、本当に殺されると思いました。こいつ狂ってる、人間じゃ無い、と。

投げられはしなかったものの、私はその出来事を今も忘れることができません。

昔からよく叩かれたり、箸を投げつけられたことはありましたが、

あんな大きい物をふりかざされるなんて思ってもなかったからです。

 

しかも、こんな小さな嘘ごときで…

最初は私のせいで母も巻き込んでしまって、なんて悪いことをしたんだ…と思っていた私ですが、

私の周り友達は私みたいに嘘をついてもこんな風に咎められたりしていないのに、

どうして私だけこんなことされなきゃいけないの?と、

段々怒りや悔しさがこみ上げて来ました。

 

しかし、無力な母と私は仕方なくまた家を出ました。

 

続く…